ガイディドサージェリーの問題点について、メーカーサイドのマニュアル記載はない。

・スリーブは長いほど、また切削骨面に近いほどサージカルドリルの安定性は増すが、歯肉縁下に設定すると術前試適が行えない。
また、後方臼歯群に長いスリーブを適応すると、開口量の制限からサージカルドリルがスリーブに挿入できないトラブルも招く。
スリーブの長さやプラットフォームとスリーブとの距離が一定に定められたシステムでは、実際に使用するインプラント長より長いインプラント長で設計を行い、スリーブと埋入部組織との干渉を避ける必要がある。
なお、このような問題点に関して、メーカーによるソフトウエアからの警告表示はなく、干渉の回避方法に関してマニュアル記載はない。
(参考文献)
Rosenfeld AL, Mecall RA. Use of prosthesis-generated computed tomographic information for diagnostic and surgical treatment planning. J Esthet Dent 1998; 10(3):132-148.
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最先端治療とされているガイディドサージェリーですが、様々な問題点がいまだ残されているようです。
これも『最新が必ずしも最善とは限らない』と言えるでしょうね。

2019年3月 5日

hori (08:47)

カテゴリ:ガイデッドサージェーリーの問題点

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