光機能化で上皮性付着が強化。

・チタン合金やコバルトクロム合金、ジルコニアでも光機能化の効果は確認されており、インプラント粘膜貫通部材料への用途は広い。
さらに光機能化により、チタン表面上への細菌初期付着やプラーク形成が遅延することが示されている。
二次手術時に設置したチタンヒーリングアバットメントの表面を粘膜治癒後に観察すると、光機能化を施したものには上皮細胞付着の痕跡が認められたのに対し、通常のものでは認められなかった。
また、通常のものでは、歯肉縁下深くまでプラークが付着していたのに対して、光機能化したものではプラークの付着が歯肉縁にとどまっていた。
光機能化をインプラントと粘膜貫通部に応用することにより、分子レベルでの汚染が可能となるだけでなく、物理化学的性質が複合的に変化するように表面改質され、細胞付着性向上と細菌付着抑制が両立し、上皮性付着が強化されることが示唆される。
(The Fabric of the Modern Implantology )
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これまで光機能化といえば、インプラントの表面の濡れ性が改善するために、インプラントの骨結合までの時間が短縮されるというのが利点であると個人的には認識していました。
ところが、今回の報告では、ヒーリングアバットメントやアバットメントも光機能化することにより、それをしない場合と比べて、インプラントと粘膜貫通部の細胞付着性と細菌付着性が両立し、上皮性付着が強化されることが明らかになりました。

2018年1月20日

hori (17:16)

カテゴリ:光機能化インプラント

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