2-IODと4-IOD

・Feineのテキストブック「Implant overdenture」には、「2-IODの方が4-IODよりも臼歯部顎堤における骨吸収が大きくなるために、若年者である場合には、4-IODも考慮に入れるべきである」と記載されている。
また、比較的新しい2010年の研究からは4-IOD、2-IODどちらにおいても下顎臼歯部の骨吸収は起こるが、有意な差が認められないことも報告されている。
これらのことから、臼歯部の骨吸収は15-20年という長期観察により明確になるもので、65歳を超える患者であれば臼歯部骨吸収を気にする必要はない。
(参考文献)
Tymstra N, Raghoebar GM, Vissink A, Meijer HJ. Maxillary anterior and mandibular posterior residual ridge resorption in patients wearing a mandibular implant-retained overdenture. J Oral Rehabi. 2011 ; 38(7) : 509-516.
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年齢によって、第一選択が、2-IODであるのか4-IODであるのか変わることが明らかになりました。

2019年4月20日

hori (08:06)

カテゴリ:インプラントオーバーデンチャー

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