歯冠長が15ミリを超えるインプラントは、IARPDを選択するべきだという意見がある。

・垂直的な骨量が不足している場合も、歯冠長が15ミリを超えるとインプラント-歯冠比が悪くなるので、インプラントにアタッチメントを装着したIARPDが有効な手段となる。
(参考文献)
Shahmiri RA, Atieh MA : Mandibular Kennedy Class ? implant-tooth-borne removable partial denture : a systematic review. J Oral Rehabil. 37(3) : 225-234,2010.
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これまでインプラントでは、天然歯のような厳格に歯冠-歯根比というものはありませんでした。
近年、ショートインプラントが普及した結果、多くの研究が報告され、『歯冠長が15ミリを超えるインプラントは、IARPDを選択するべきだ。』という一つの基準がでたようです。
一方、上顎洞内には比較的容易に垂直的骨量を増大させることが可能で、上顎ではインプラント-歯冠比を改善することが容易です。
そのため、上顎では垂直的骨量が不足しているケースであっても、インプラントブリッジが可能であることが多いです。

2017年5月 5日

hori (12:13)

カテゴリ:インプラントオーバーデンチャー

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