歯石が形成速度は個人差が大きい。

・歯石が形成される速度は人によってかなり異なります。
2週間ほどでほぼ成熟する人もいれば、数か月から数年かかって形成される場合もあります。
これらの個体差がなぜ起こるかは不明ですが、唾液や歯肉溝滲出液中の無機質の成分やpHが影響すると考えられます。
そのほか、クロルヘキシジンによる洗口の副作用の一つに歯石形成の増加があります。
プラーク形成を抑制するクロルヘキシジンの使用で歯石形成が起こるというのは矛盾した現象のように思えますが、クロルヘキシジンンの陽イオンが、本来ならカルシウムイオンと結合する口腔内の物質と結合するためカルシウムの析出が起こり、それで歯石が形成されるという説明がされています。
(デンタルハイジーン 2018年1月号 )
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プラーク形成を抑制する事を目的にクロルヘキジンを使用するのに、その副作用に歯石形成がなされるというのは、何とも興味深い現象ですね。

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