外科用テンプレートを用いた場合の精度誤差

外科用テンプレートを用いた場合の精度については埋入位置の誤差の平均は開始点1.26ミリ、根尖側1.97ミリ、角度の誤差5.42度と報告されている。
また術中の合併症やインシデントの発生率は4.6%と報告されている。
(参考文献)
CID黒江敏史 2009 Review (3論文の平均 :Ozan,2009.Ruppin,2008. Di Giacomo,2005.)
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外科用テンプレートを固定し、実際のインプラント埋入を行う際には、通常麻酔が必要となります。
粘膜に麻酔を行うと、その部分が膨らむので、その時点で外科用テンプレートは浮き上がることになります。
麻酔時の粘膜の膨らみの程度と粘膜の状態の回復時間は、その方の粘膜の厚み等によりまちまちであるために、具体的に何分時間をおけば十分なのかについてはまだ明らかになっておりません。
また時間をおくと当然のことながら、麻酔が醒めてきますから、長時間おけばよいというものではありません。
難しい問題です。

2014年12月20日

hori (09:54)

カテゴリ:インプラントの偶発症

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