歯周病の産生する酪酸が免疫に関係するT細胞を阻害する。

・日本大学の落合邦康教授らは、歯周病菌が最も多く産生する酪酸が、T細胞に結びついてその働きを阻害することを明らかにしています。
T細胞が傷害を受ければ、歯周病が進行するという悪循環が生じてしまいます。
歯周病原菌の産生する酪酸は、免疫を攪乱させて、歯周病だけでなく全身性疾患の誘発に関わる可能性もあります。
歯周病で口臭があると、免疫機能が攪乱されてガンになるリスクが高まる可能性だってあるわけです。
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歯周病が一朝一夕には良くならないのは、歯周病の産生する酪酸がT細胞の働きを阻害することが分かりました。
またT細胞が障害を受けるがゆえに、歯周病が進行するというのは、まさに悪循環と言うより他はないですね。

2016年7月20日

hori (16:05)

カテゴリ:歯周病と免疫

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