強度に問題のあるCAD/CAM冠用材料がある。

・特定保健医療材料におけるCAD/CAM冠用材料
物性の面からは、定義通知をクリアしているレジンブロックが特定保健医療材料のCAD/CAM冠用材料のカテゴリーで承認され、曲げ強さは200MPa前後である。
しかし、Lauvahutanonらは、複数のCAD/CAM冠用レジンブロックに対して、曲げ強さ、曲げ弾性係数、ビッカース硬度で測定し、その結果、得られた測定値が材料間で統計学的に有意な差があるブロックがあったことを報告していている。
したがって、同じカテゴリー内の保険医療材料であっても物性に違いのある製品があることを理解しておく必要がある。
定義通知には、組成と製法についての記述はあるが、物性に対する評価はされていない。
現時点でISO規格、JIS規格ともにCAD/CAM用レジンブロックの規定はない。
したがって、各メーカーが示しているデータは、統一された試験方法で行われていない可能性があり、単純にデータを比較することが困難である。
製品の選択に際して、公平なデータがないことは問題である。
今後、それらのデータが示されるとともに、臨床研究による報告が望まれる。
(オールセラミック レストレーション )
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複数のCAD/CAM冠用レジンブロックの様々な強度を測定した結果、材料間で統計学的に有意な差があるブロックがあったことが明らかになりました。
また、各メーカーが示しているデータは、統一された試験方法で行われていない可能性があり、単純にデータを比較することが困難であることもわかりました。
もしも自院で、不幸にも他メーカーよりも有意な差を持って、強度的に問題のあるCAD/CAM冠用ブロックを使用していたのなら、そので治療された患者さんは大変な迷惑を被ることになります。
早急な対処が必要となるものと考えられます。
これも"最新が最善とは限らない"一例であるといえるでしょう。

2016年10月20日

hori (16:20)

カテゴリ:インプラントと過剰な力

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